クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
逐次通訳は社内会議や商談にお勧め
[2010/06/10] 同時通訳と聞くと「完璧に、かつスピーディに通訳していてすごい、かっこいい」という反応を示される方が多いですね。確かに同時通訳は通訳者の中でもトップレベルの方が同時通訳技術の習得と実践経験を経てようやく身に付けられるものです。しかし、全てを完璧に訳しているかというと、同時通訳は話者が話し終わるのとほぼ同時に訳し終えなければならず、細部にこだわっていると間に合わないため、細かい情報を省略したり、内容をまとめたりすることが多いのです。よって、同時通訳は国際会議やセミナーなど大人数の会議に最適な通訳スタイルだと言えます。
一方、逐次通訳は、社内会議や商談、少人数のセミナーで、話者の話す内容をメモして、丁寧に、逐次、通訳していきます。複数の話者の発言を逐次通訳するので、インタラクティブ(双方向的)な会議に向いています。
通訳者は通訳養成スクールでまず逐次通訳から勉強し始めますが、社内会議や商談などビジネスの現場で逐次通訳がきちんとできるようになると、通訳業務の依頼が著しく増えます。
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